「愛車をいつも眺めて暮らしたい！」 クライアントが開口一番におっしゃられたご希望です。そんな想いをコンセプトとし、形にした住まいです。 周辺には古くからの家並みが存在し、落ち着いた色調を奏でている集落に囲まれた環境にあります。 ご近所の来訪者を考慮して、雨の日など傘をさして尋ねてきてもゆったりとアプローチできるような、広くとられた玄関ポーチが特徴的な家の構えとなりました。
					玄関ポーチです。 外部の色は、この地域の山の土の色を参考にして決定しています。 屋根はこの地域に多い集落の屋根の色を参考にし、周辺の色を基調にして色遣いを考えました。
					中庭です。 この地域は、古くから家で鯉を飼う習慣がある地域で、敷地には既存の池が存在しておりました。したがって、その池をいかした計画をしています。 駐車スペースからも池を見れますし、居間からも、和室からも、デッキからも既存の池や庭を眺めて楽しめるように計画しました。
デッキ空間です。車庫と居間とを結ぶ中間領域です。 屋根付きですのでどんな用途にも使えます。愛車を眺めながらのバーベキューなどにはもってこいですね。
					玄関ポーチです。 玄関を入ると、正面に絵画を見るような空間を作りました。　ピクチャーウインドウという手法です。 ホールの床は無垢の信州カラマツ。 壁天井はマジックコート。
居間空間です。 「母上の料理教室にも使いたいので、ダイナミックな料理を皆でワイワイと作れること」との奥さまの希望をかなえるため、設計製作したオリジナルアイランドキッチンとしました。この空間の構成ポイントは、アイランドキッチンのアクティブさと、上品な和の融合です。ちょっと苦労したんです。 床は信州カラマツ。壁天井はマジックコート。暖房はＨＲヒーター。食器棚はオリジナル製作です。
					階段が怖いとおっしゃる奥さまのために設計した階段。 目線以下の高さに中段を長めにとり、高さに対する感覚を緩和させてみました。 奥さまが「この階段なら大丈夫。楽しくて何往復もしちゃいました。」と嬉しそうに笑顔でおっしゃられた時は、設計者としてとても幸せに思いました。
					和室です。 母上にリラックスしてもらいたいとの思いで、別棟の離れに隣接して配置しています。 畳は縁なしの琉球畳としました。
					化粧室。 壁天井は無垢の杉板で覆っております。 床は信州カラマツ。 洗面台はオリジナル製作品。

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（有）君島弘章建築設計事務所
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